起業・副業を株式会社でするメリットは、節税よりも与信を積み上げが大切です!
節税のために、会社を複数もって利益を案分するような形にするよりも、一社の実績を積み上げ、与信を積むほうを優先しましょう。
さらに「借金はダメ」という固定観念を捨てましょう。ただし、悪い借金と良い借金があります。
悪い借金とは「自分の消費のためにお金を借りて、自分の収入を原資に返していくこと」
良い借金とは「自分の事業のためにお金を借りて、その事業自体の稼いだお金を原資に返していくこと」
節税よりも与信(=資本)の蓄積、そして借金の概念を変えていきましょう!
副業を法人化してやっていく最大のメリットは、節税ではなく「与信」です。
副業するなら、個人事業主と法人化のどっちでやる?それぞれのメリットと注意点を解説しながら考えましょう。 | なりクマブログ (narikumasan.com)
副業を始めて軌道にのったら即法人化しようというのはこのブログで書きました。さらに法人化といっても株式会社もあれば、合同会社もありますが、社会的信用という面から株式会社一択ということも書きました。ですので、ここでは法人化=株式会社というこで書いていきます。
「与信」とは金融機関さんが融資してくれるかの基準です
下記リンクでも「与信は大事!与信は大事!」としつこいくらい書いてきました。
あなたの事業を拡大できるか否かは「与信」しだい!与信のパワーをしっかり把握しよう。 | なりクマブログ (narikumasan.com)
「与信」という観点から考えてみる|副業の事業が拡大するまでは、「サラリーマン+副業」が最強です! | なりクマブログ (narikumasan.com)
与信とは金融機関さんがあなたに融資しても大丈夫かの基準です。
事業規模を拡大していくには与信が不可欠になります。ですので、借金は
事業ごとに法人を分ける(何社も持つ)というのは、ある程度規模が大きくなってからでも大丈夫
この事業ではA社、この事業ではB社、というふうに事業ごとに法人を分けるやり方があります。そのほうが一社にまとめてしまうよりも「節税になる」という税制上のメリット(一例として経費計上もそれぞれに分けて計上でき、法人税は利益額によって税率が異なります。利益が少ないと税率が小さくなります)になるからです。また「ある事業を会社ごと売却する」、というのもその会社自体を売ってしまえばいいので、とても容易になります。
しかし、そんなふうに法人を分けるのは、ある程度事業が大きくなってからでもいいのではないかと思っています。なぜなら、このやり方は税制上のメリットがありますが、「与信(=資本の蓄積)」という点でみると、とても不利になるからです。
利益を数社で分ける(=節税にはなる)ということは、与信の元である「資本の蓄積」の速度も上がらないということです。
税引き後の純利益という資本の蓄積にもっとも効果的で欠かせないものが少なくなるからです。
このあたりはその人それぞれの考え方もあると思いますが、私としては節税よりも、税金を払ってでも純資産を積み増すことを優先して、その一社に全BETしていきます。
ある程度事業規模が大きくなって、金融機関さんからの与信も十分という状態になってから、法人を分けることでも全然遅くないです。
金融機関にとってよい決算書とはなにか、資本の蓄積はどんなことで起こるのか、株式会社の決算書の話になりますので、それはまた別にします。
あなたは借金にどんなイメージがありますか?借金はダメ、借金は悪、借金は「してはいけないもの」という固定観念を捨てましょう
あなたは借金のことをどう考えていますか?「いいも悪いもない」というフラットな方から、借金だけはするな、とか借金は絶対ダメ、という否定派もいると思いますが、「借金はいいもの!どんどんするべきもの!」という方はなかなかいないかと思います。なぜ、あなたはそう思ったのでしょうか。家庭で親から言われた、学校の先生から言われた、ということもあるかもしれません。
しかし、ほとんどの人は、家を買うときには住宅ローンを組みますね。それも同じ借金ですね。
住宅ローンはよくて、借金はダメというのは同じ借金であるのに、理屈が通らないですね。
起業・副業で事業を始めたら、借金は「してはいけないもの」という固定観念はまずは捨てましょう。
借金には、「良い借金」と「悪い借金」があることを理解する
私は借金には2種類あって、「良い謝金」と「悪い借金」があると思っています。
さきほど書いた家を買うときの住宅ローンはどっちだと思うでしょうか?
私的には住宅ローンは「悪い借金」です。「悪い借金」の代表といってもいいくらい、悪い借金です。
しかも常識という鎧で武装しており、普通の人は悪い借金だと思っていないところもまずいですね。
「悪い借金」とは?
住宅ローンは悪い借金の代表だと書きましたが、では悪い借金とはなんなのでしょうか、説明します。
悪い借金とは「自分たちの消費のための借金であり、その返済するための原資が自分たちの収入(給与等)であること」です。
この定義に住宅ローンを当てはめると、「自分たちの住む家を、自分たちの給与で返済して買う」ですので、しっかり当てはまります。
「え、これって普通のこと(=常識)じゃん」と思ったあなたは少し考えを改めてください。
自分の与信(ここでは住宅ローン)を自分の消費にためにまわしていたら、毎月返済することで収入は目減りするわ、事業することもその事業の規模を拡大することは困難になります。
「良い借金」とは?
では反対に良い借金とは、どんなものなのか、説明します。
良い借金とは、「その借金で何かしらの事業をやること、そしてその返済するための原資をその事業自体が稼いでくれること」です。
自分たちの事業のために、ちゃんと稼いでくる事業がちゃんと借金も返してくれる
ちなみに事業をやって失敗するリスクがあるのではないか、とあなたは思うかもしれません。しかし、住宅ローンであっても、この先何年もこの会社が安泰、自分も安泰、ということあるでしょうか。そういう意味では住宅ローンも事業融資も同じです。
ですので、どんな事業をするのか、どんな事業なら稼げるのか、考えに考え、考え抜くのです。
まとめ
- 事業を始めてある程度の規模になるまでは、節税よりも与信を積み上げるのが大事
- 会社を複数もって利益を案分するような形にするよりも、一社の実績を積み上げ、与信を積むほうを優先しましょう。
- 借金はダメという固定観念を捨てましょう。
- 悪い借金とは「自分の消費のためにお金を借りて、自分の収入を原資に返していくこと」
- 良い借金とは「自分の事業のためにお金を借りて、その事業自体の稼いだお金を原資に返していくこと」
- 借金の概念を変えて与信を積んでいきましょう!
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