貯金ができたら株式投資に挑戦しましょう。儲かるか、儲からないかでいったらほとんどの人が儲からないでしょう。でもそんなこと以上に得られるものがあります。それは投資と投機の違い、あなたが投資している企業のこと。
あなたは自分の大切なお金を投資している企業のこと知らないままでいれますか?
そんなふうにどんどん興味がでてくると、あっちの業界はどうだろう?こっちの業界はどうだろう?と考えるようになります。
そうやって経済の動きや会社の今後を知っているうちに、知識と経験値がどんどん貯まってきます。株式投資を始めて初期は、それが一番の学びではないでしょうか。
私の初めての株式投資やリーマンショックのこともお伝えします!
私も最初は投資と投機の違いを分からなかった
「貯金したお金をさらに働いてもらう」
バビロンの大金持ちにでてくる金貸しの言葉ですね。
株式投資をやろうと思ったあなたは素晴らしいです。まさにこれはお金に(株式になって)働いてもらうことだからです。
しかし、ここでまずは覚えておいてほしいのは、投資と投機は違うということです。
投資とは
資産を長期間にわたって成長させることを目的とした投資活動です。具体的には、企業の株式やインデックスファンド(「株価指数」に連動するような価格になるように設計された投資信託)にお金を投入し、その資産が時間をかけて価値を増していくことを期待します。長期にわたって、積み立てたり、保有しつづけることになります。
当然リスクはありますが、世界の経済成長に伴って、安定的なリターンを得られる可能性が高いです。
投機とは
反対に投機とは短期間での利益を追求する活動です。株式や通貨などの価格が短期間で大きく変動することを利用し、その変動を予測して売買を行います。投機家は、例えば株価が上がると予測したら株を買い、実際に値上がりしたらすぐに売って利益を得ようとします。しかし、価格変動を予測するのは非常に難しく、短期間で大きな利益を狙うためにはリスクも非常に高くなります。失敗すると、大きな損失を被る可能性があるのが投機の特徴です。
ここの違いはしっかり押さえておきましょう。あなたは投機をしたいですか?投資をしたいですか?
最初は、何はともあれ貯金ですよ
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個別株で一喜一憂してて、仕事もおろそかになった・・・
私は投資と思いこんで、投機をしていました。個別株をひたすら買ってました。思い出に残っているのが、株式投資を始めたすぐに買っていた「SBIホールディングス」(当時はたしかSBIイー・トレード証券⇒SBI証券の頃だったと思います)です。創業者の北尾吉孝さんの講演を聞いて感銘を受けたからです。(最初に株を買う理由なんてそんなもんですね)
そのSBI株を2005年頃から買い続けてました。当時、アメリカのサブプライムローン問題が徐々に言われ始め、株価がどんどん下がっていき、その問題が一気に世界中に拡がったのが、2008年のリーマンショックです。SBI証券も金融株ですので、一気に株価もどんどん下がっていきました。
そうすると、「やべぇ、めちゃくちゃお金減ってる」といって、ものすごい不安になるんですね。当時まだ20代でしたので、「世界金融危機」みたいな経験もなかったので、余計にアワアワしてました。仕事も手につかなくなり、余計にアワアワ、オロオロしてましたね~
そんなことがありました。
当時どんなことがあったのか、リーマンショックのことを知ってみよう
その頃のことを描かれた本や映画がたくさんありますが、私が紹介したいのは下記二本です。
この本と映画の共通点は、「どちらも大きな金融危機が起こるんじゃないか」というほうに賭けていた側(その賭けがどうなったかはすでにわかりますね)の人たちの話です。
私たちは現在から過去を見ているので、リーマンショックという100年に一度といわれる金融危機が起こったと認識できますが、当時はそれが来るなんて誰も分からないわけですね。
そんななかで、「この状況はちょっとやばくない」、「こんなことは異常な状況」といって、そちらに賭けよう、もしくは大きな危機が来るんじゃないかという証拠を集めよう、そしてこんな取引(CDO/CDSなんて用語もわかりますか?)は長くは続かないとして、そちらに賭けようとしますが、世間はそんなこと思っていないわけですね。「あなたたちの頭はおかしい」「あなたたちはバカだ」と言われ続けることになります。
そんなことが描かれていますので、よかったら見てください。
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戻ってきてすぐ売ってしまい、その後急上昇!・・・
それでもそのままSBIを持っていました。そして逆に買い増していきました。別に信用取引しているわけでもなく、生活費でもなく、貯金していたお金でしたので、すぐに何かに使うこともなかったためです。余裕資金でやることの大切さが身に沁みました。
たしか当時6000株ほどもっていたと思います。平均取得価額が1300円台でした。当時の株価が1000円切って、900円台まで下がったように思います。ずっとオロオロしてました。
そんなリーマンショックでも時間が経てばいろいろと回復していきます。それが回復してきたのが、2009年でした。ようやく戻ってきたので、よっしゃー!戻った!ここまで長かった!といって、妻と握手しながら利益50,000円で売りました・・・50,000円です。50万円ではありません。
50,000円で握手・・・。
その後SBIの株は半年くらいかけてぐんぐん上昇していきまして2000円を超えるまで回復していきました。あれ、そのまま持ち続けてたら、いまいくらの利益?あれ?400万?あれ?(株を買っている人あるあるですね)と考えながら、株価を指をくわえて黙って見ていました・・・。
しかし、決算や経済のことはめちゃくちゃ勉強になった
こんな苦い経験もありますが、大きな利益を上げられなくても、こんなふうにお金を株に投資することによって、得られるものもありました。それは経済や決算のことがめちゃくちゃ勉強になるということです。
自分のお金がかかっていますので、その決算書や決算説明会をよく見るようになりました。SBIは北尾さんが必ず決算説明してましたので、その動画と資料をめちゃくちゃ見てました。そうすると、何で稼いで何が赤字なのか、そして経営者(ここでは北尾さん)がどんなふうに社会情勢、経済情勢、世界情勢を考えているのか、そういうことも分かってきます。そして経済誌もよく読んでいました。「東洋経済」「日経ビジネス」「週刊ダイヤモンド」「プレジデント」なども定期購読して読んでいました。自分のお金がかかるとなると、めちゃくちゃ読みます。
そんなふうにしていると、経済の動きが今どうなっているのか、今後どうなるのか、この業界はどうなっているのか、というのが分かるようになってきます。経済誌を何年もみていると、けっこう同じ企画を毎年繰り返しているというのも、分かると思います。航空業界、不動産業界、鉄道業界、というふうに同じ業界を現在に照らして論じる。
まさに株式投資をすることで、お金や経済の知識や経験値をたくさん積むことができるというのも、株式投資することの大きなメリットではないかと思います。
場数を踏むからこそ、ドンと構えていられるようになります!
まとめ
- 投資と投機の違いを知っておこう
- 投資は長期で会社や世界の成長の恩恵を受けようとすること、投機は短期で利益を得ることを狙って売買を繰り返すこと
- 私の初めての株式投資では仕事がおろさかになるくらい不安に襲われた
- リーマンショックという当時100年一度の金融危機がきた。ぜひ本や映画から当時のことを学んでほしい
- 株式投資で儲けることができたら、最高だが一番のメリットは経済や世界情勢の知識や経験値が増えること。
- ぜひ株式投資に少額からでもチャレンジしてほしい
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